chikusai diary

昭和という時代に どこででも見ることができた風景を投稿しています。

2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

バイケイソウの小径

・ 不思議な物体が? chikusai2.hatenablog.com

神々の住む森

chikusai2.hatenablog.com

静謐

東京高検検事長 "賭けマージャン” 辞任に思うこと

近ごろ永田町あたりで、賭けマージャン辞任で「訓告処分」は どうのこうのと騒がしい。 今日『エセ―』を読んでいたところ、またまた面白い文章に出 あったので紹介したい。 ― 寝る前1分の「エセ―」― 「わが国の高等法院のあるものは、法官を採用するに当たっ…

京の藪医師・竹斎先生東国へ下る(吸出し のことなど)

蛸の吸出し 「chikusai diary」の名の由来 ご年配の方はご存知かと思うし使った方もいるかと思う。 民間療法(?)に「タコの吸出し」を使って身体の化膿した部位の膿を 切開せずに吸い出すという治療がある。幼いころ、その薬を化膿した部 分に塗り治療した…

久々に遠くまで散歩 黒谷光明寺、真如堂などへ

三ヵ月間も外出自粛を続けていると足腰は弱るし、第一家の中に閉じこもって いると精神的に参ります。今日は久々に実に三ヵ月ぶりに遠くまで散歩に出か け、帰りにYAMATOYAさんに寄ってきました。 大方丈 まず向った所は黒谷光明寺です。幕末に あの会津藩が…

紺碧の空 仰ぐ屏風岩

この辺りの景色は梓川流域では好きなところだ。梓川越しに屏風岩、横尾尾根、 そして奥の方には白い雪をいただいた北穂高が見える。紺碧の空は…というと モノクロームの写真では、抜けるような青空には見えないのが残念だ。 北穂の上にちぎれ雲の一つもかか…

上高地 焼岳周辺の群発地震に思うこと(Kodachrome64のこと)

大正池より焼岳を望む 近ごろ岐阜県と長野県の県境で群発地震が発生しているようだ。 内陸部の地震は日本海溝に潜り込んでいる太平洋プレートとも関係 しているのではないか、と私は勝手に妄想しているので、これから 私が語ることはあまり信じないで欲しい…

いのち芽生える(「エール」主人公のモデル・古関裕而先生のこと)

「朝の連続テレビ小説」で窪田正孝主演『エール』を見ている方 もいるかと思う。ふだんあまり「朝ドラ」は見ないのだが、今回 は地元出身の作曲家が出るというので見るようにしている。 晩年の古関先生のお顔は、NHKを通じて残像として記憶の片隅に 残ってい…

今更ながらアベノミクス、検察庁法改正案に思うこと

明神池 寝る前1分の「エセ―」を読んでいると次のような面白い文にであった。 行為においては無気力で、言葉だけ哲学者めいた人を私は憎む 哲学者のある者は国家の政治が無能な人間によって占められているのを見て、 身を引いた。 ヘラクレイトスは王位を弟…

上高地 明神池より流るる

いったい明神池とは何なのだろうか? 「明神池」は穂高神社奥宮境内にあって神域となっている。 「池」の成り立ちは明神岳で土砂崩れが起き、梓川支流の沢 がふさがれてできた、と言われている。…が、池とは人工的に 造られたもの、と学んだ覚えがある。自然…

上高地 樹間清流

・ chikusai2.hatenablog.com 久しぶりに「エセ―」を読んでいたところ面白い文にであった。 「もしもわれわれの魂が、学問をしたために一段と正しく歩むように ならないなら、また、そのためにわれわれの判断が一段と健全になら ないなら、私は私の生徒たち…

上高地 ― 梓川流れる岸辺 06(雪解け水流るる)

五月から六月にかけて上高地を歩いていると、いたるところに雪解け水が 流れているのを見ることができる。水の中に手を浸してみるととても冷た くて、まさしく雪解け水であることを感じさせてくれる。まだ日陰には雪 の塊が残っていたりして、注意深く観察し…

上高地 ― 梓川流れる岸辺 05(煙雨 谷を埋める)

一度は行ってみたいヨセミテ渓谷。ダイナミックさでは劣るかもしれないけど、 梓川渓谷だってなかなかのもの。とりわけ雨の日 山や谷の美しさはハンパない。 梅雨時に訪れるものだけがその美しさに触れることができる。そのことが分って もらえないのが悲し…

上高地 ― 梓川流れる岸辺 04(河童橋あたり)

天気の良い日に河童橋から眺める穂高連峰は素敵だけれど、 山頂部が雲に隠れた穂高を眺めるのも嫌いではない。いつ もの穂高よりも大きく見えるのだ。 初めて見る山が雲に隠れ、中腹部から裾野にかけてのなだ らかな曲線を見る時、なんて雄大な山だろうと思…

上高地 ― 梓川流れる岸辺 03

自然散策路を田代池から河童橋へ向って歩いていると、高層湿原らしき ところがある。灌木がまばらに生え、奥の方には喬木が生い茂っている。 小雨が降っていたので左手に傘を持ち、右手でレリーズを切る。三脚の 雲台は3WAY(自由雲台は雨の日には使いにく…

上高地 ― 梓川流れる岸辺 02

梓川流れる岸辺 想い出は帰らず……どこかで聞いたようなフレーズ? 朝の早い時間、大正池のほとりで撮影を済ませて田代池に向うとちょうど良い 具合に朝日が射し、靄が立ちのぼっていた。二枚の写真は一年間の時間差があ る。大して変化はないように見えるが…

上高地 ― 梓川流れる岸辺 01

30年ほど前のことだが、仕事の合間に年に2回上高地へ写真撮影に行くことが楽 しみだった。春は梅雨時を好んで向かった。その理由はヤマシャクヤクが咲く 時期であったからにほかならない。ニリンソウも丈は高くなっていたが、まだ見 ることができた。 梅雨時…

大杉渓谷を歩く 6(大杉谷の魅力)

大杉谷の魅力は何処にあるのだろうか。 写真は1990年頃に撮影したものであるが、あえてモノクロームフ ィルムを使用したものだ(三度目の探勝での撮影)。その方が、 私の意図を表すことが出来ると考えたからである。 男の嗜好は、最後には石(陶磁器)に落…

大杉渓谷を歩く 5(深田久弥と大杉谷 )

「日本百名山」を著した深田久弥氏は、幾度か大杉谷を踏査し、世に 紹介している。 わたしが一度目か二度目の大杉谷を踏査した頃、大杉の集落でバスを 待つ間に近くの旅館で遅めの昼食を摂ったことがある。その旅館の女 将さんと思しきご婦人に大杉谷の話を…

大杉渓谷を歩く 4(冠 松次郎と七つ釜滝)

冠 松次郎氏は大杉谷を「この渓は何と云う明るさであらう。こんなに嶮しく 狭い、森林の茂った中を穿ってくる七つ釜でさへ、而ももう午後五時過ぎだ と云ふのに、その全貌を實に明るく露呈してゐる。・・・とにかく七つ釜を 中心として大杉渓谷の美観は最も…