chikusai diary

昭和という時代に どこででも見ることができた風景を投稿しています。

2021-06-01から1ヶ月間の記事一覧

川倉地蔵尊例大祭 — 賽の河原で亡き子を偲ぶ

卒塔婆に供物を奉げる 地蔵尊堂の外には多くの卒塔婆や後生車が建っている。 賽の河原で供物を奉げる 参詣者からお布施をいただく僧侶姿の者がいる。 賽の河原を急いでどこへ行く? この近くに、飢饉で行き倒れになった者を葬る「イゴク穴」と呼ぶ穴があった…

川倉地蔵尊例大祭 — 農民の顔と哀しみを地蔵堂に知る

参詣する津軽女の顔 農民の顔 参詣の女たちが供養の諷誦文(ふうじゅもん)と草鞋を納める この写真を見た福島菊次郎氏は「農民の顔だ、漁民の顔とはちがう」といった。 草履を供物として奉げるのは、故人が三途の川を渡るには草鞋が必要ということか。 地蔵…

川倉地蔵尊例大祭 プロローグ

岩木川の彼方には津軽富士 本州の北端青森県津軽地方の夏は短い。古くから幾たびも冷害による飢饉に苦しんだという記録が残されている。そんな記録が菅江真澄の日記に詳しく書かれている。 半世紀ほど前、そんな津軽の風土と歴史に興味をもち、カメラのレン…

西津軽の虫送り行事(豊年満作祈願)

津軽地方では、田植が済むと大きな蛇の形(ムシ)を藁でつくって、笛、太鼓ではやしながら集落内をまわり、村はずれの木に掛けておく。これを「虫」というようある。虫送りは農作物に付く害虫駆除が主な目的。また集落の災厄を送り出し、豊作と村内安全を願…

津軽の春祭り(虫送り)

“虫送り” の行事のようだ 田植の終る五月下旬から六月にかけ、津軽地方では五穀豊穣、無病息災を祈願し「虫送り」の行事がある。上の写真は車力村(現つがる市)で撮影した覚えがある。後方の平野には青々とした水田が広がっている。 巡見使? 津軽藩の殿様…