chikusai diary

昭和という時代に どこででも見ることができた風景を投稿しています。

上高地を歩く楽しみ

上高地の朝 ― 白樺の森と焼岳

大正池ホテルが冬季、年末年始の数日間だけ営業していたころ、バスの終点沢渡で降り、雪道を四時間ほどかけてホテルまで歩いたものだ。道中、北風が頬を打ちとても寒い思いをした覚えがある。夜明け前、大正池の畔で奥穂高・西穂高の峰に朝日があたるのを待…

ヨセミテ国立公園?

晩秋のころ 奥上高地で撮影しました。

碧の大正池より望む穂高の夜明け

穂高の夜明け 晩秋のころ 大正池ホテルを夜明け前に出て いつもの場所から撮影する。ZENZA BRONICA GS-1

岳沢越しに奥穂高を望む

晩秋のころ河童橋より

晩秋の焼岳

上高地から松本へ向う車中、焼岳がきれいに見えた。運転手に車を止めてもらい数枚撮影したうちの一枚。

萌える焼岳?

初冠雪 焼岳 まだ初冠雪には少し早いかな。無骨な顔をした北アルプス唯一の活火山焼岳。穂高より好きかも。

曲がりくねった木

・ ・ ・ 徳澤から河童橋に向う途中に気づいた木。曲がりくねった木が妙に気になった。 木肌から察するに、カツラかセンダンのように見えるがどちらだろう。 chikusai2.hatenablog.com chikusai2.hatenablog.com

散策路にたたずむ カツラの木

・ ・ 梓川の畔にたたずむカツラの木。大木というほどではないけれど、 春は目に眩いばかりの新緑、秋には黄色く輝くハート型の葉が心を 癒してくれる。 chikusai2.hatenablog.com

もっと光を!

・ 初夏のころ、上高地の散策路を歩くとオニシダが空に向い腕を広げている。もっと もっと 光が欲しい、と言っているかのようだ。 ・

上高地に咲く 可愛い花(モノクローム)

山芍薬 二輪草 ・ chikusai2.hatenablog.com

上高地に咲く 可愛い花

ヤマシャクヤク ザ・ピーナッツを想い出させるような散策路の傍らに咲く「可愛い花」。 高い嶺を目指す山男は、知ってか知らずか花には目もくれず、思いは三千 メートルの山々のようだ。 散策路

河童橋から望む穂高 どこまでも碧く

昨日は上高地に通じる道路が大雨による土砂崩れで通行出来なくなり、観光客や登山者 が閉じ込められたという報道に接した。 実は以前、わたしも大雨で上高地に閉じ込めら れたことがある。購入したばかりの中判カメラに水が入り撮影ができなかった悔しい思 …

静謐

紺碧の空 仰ぐ屏風岩

この辺りの景色は梓川流域では好きなところだ。梓川越しに屏風岩、横尾尾根、 そして奥の方には白い雪をいただいた北穂高が見える。紺碧の空は…というと モノクロームの写真では、抜けるような青空には見えないのが残念だ。 北穂の上にちぎれ雲の一つもかか…

上高地 焼岳周辺の群発地震に思うこと(Kodachrome64のこと)

大正池より焼岳を望む 近ごろ岐阜県と長野県の県境で群発地震が発生しているようだ。 内陸部の地震は日本海溝に潜り込んでいる太平洋プレートとも関係 しているのではないか、と私は勝手に妄想しているので、これから 私が語ることはあまり信じないで欲しい…

いのち芽生える(「エール」主人公のモデル・古関裕而先生のこと)

「朝の連続テレビ小説」で窪田正孝主演『エール』を見ている方 もいるかと思う。ふだんあまり「朝ドラ」は見ないのだが、今回 は地元出身の作曲家が出るというので見るようにしている。 晩年の古関先生のお顔は、NHKを通じて残像として記憶の片隅に 残ってい…

今更ながらアベノミクス、検察庁法改正案に思うこと

明神池 寝る前1分の「エセ―」を読んでいると次のような面白い文にであった。 行為においては無気力で、言葉だけ哲学者めいた人を私は憎む 哲学者のある者は国家の政治が無能な人間によって占められているのを見て、 身を引いた。 ヘラクレイトスは王位を弟…

上高地 明神池より流るる

いったい明神池とは何なのだろうか? 「明神池」は穂高神社奥宮境内にあって神域となっている。 「池」の成り立ちは明神岳で土砂崩れが起き、梓川支流の沢 がふさがれてできた、と言われている。…が、池とは人工的に 造られたもの、と学んだ覚えがある。自然…

上高地 ― 梓川流れる岸辺 06(雪解け水流るる)

五月から六月にかけて上高地を歩いていると、いたるところに雪解け水が 流れているのを見ることができる。水の中に手を浸してみるととても冷た くて、まさしく雪解け水であることを感じさせてくれる。まだ日陰には雪 の塊が残っていたりして、注意深く観察し…

上高地 ― 梓川流れる岸辺 05(煙雨 谷を埋める)

一度は行ってみたいヨセミテ渓谷。ダイナミックさでは劣るかもしれないけど、 梓川渓谷だってなかなかのもの。とりわけ雨の日 山や谷の美しさはハンパない。 梅雨時に訪れるものだけがその美しさに触れることができる。そのことが分って もらえないのが悲し…

上高地 ― 梓川流れる岸辺 04(河童橋あたり)

天気の良い日に河童橋から眺める穂高連峰は素敵だけれど、 山頂部が雲に隠れた穂高を眺めるのも嫌いではない。いつ もの穂高よりも大きく見えるのだ。 初めて見る山が雲に隠れ、中腹部から裾野にかけてのなだ らかな曲線を見る時、なんて雄大な山だろうと思…

上高地 ― 梓川流れる岸辺 03

自然散策路を田代池から河童橋へ向って歩いていると、高層湿原らしき ところがある。灌木がまばらに生え、奥の方には喬木が生い茂っている。 小雨が降っていたので左手に傘を持ち、右手でレリーズを切る。三脚の 雲台は3WAY(自由雲台は雨の日には使いにく…

上高地 ― 梓川流れる岸辺 02

梓川流れる岸辺 想い出は帰らず……どこかで聞いたようなフレーズ? 朝の早い時間、大正池のほとりで撮影を済ませて田代池に向うとちょうど良い 具合に朝日が射し、靄が立ちのぼっていた。二枚の写真は一年間の時間差があ る。大して変化はないように見えるが…

上高地 ― 梓川流れる岸辺 01

30年ほど前のことだが、仕事の合間に年に2回上高地へ写真撮影に行くことが楽 しみだった。春は梅雨時を好んで向かった。その理由はヤマシャクヤクが咲く 時期であったからにほかならない。ニリンソウも丈は高くなっていたが、まだ見 ることができた。 梅雨時…

モンテーニュと吉田兼好の死生観

大正池の朝 モンテーニュと吉田兼好とは、たいそうなタイトルを付けたものだ。 これだけで一冊の本が書けるだろう。今夜は二人の死生観があまり に似通っている、ということを二人の「エセ―」から少しだけ引用 して、読者の感想を仰いでみたい。 「裁判官べ…

モンテーニュ『エセ―』を読み始めたが…

大正池より望む穂高 いつ頃のことだったか、モンテーニュ『エセ―』が 妙に気になっていた時期があった。 すでに読んだ方、あるいは読もうとした方はご存知 のように『エセ―』は大分長いものなのだ。同じ長 い随筆(?)でも『カザノヴァ回想録』とはだいぶ …