chikusai diary

昭和という時代に どこででも見ることができた風景を投稿しています。

上高地 ― 梓川流れる岸辺 01

 

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30年ほど前のことだが、仕事の合間に年に2回上高地へ写真撮影に行くことが楽

しみだった。春は梅雨時を好んで向かった。その理由はヤマシャクヤクが咲く

時期であったからにほかならない。ニリンソウも丈は高くなっていたが、まだ見

ることができた。

 

梅雨時の上高地の雨は今の言葉でいえばハンパない。天の底が抜けたような豪雨

上高地に閉じ込められたこともあった。道路が閉鎖されて帰ることが出来なか

ったばかりか、購入したばかりのカメラに雨が入り故障してしまったこともある。

フイルムの半分以上がほとんど写っていなかった。電気仕掛けのカメラは、結露

にも用心しなければならないのだ。

 

2年ほどはリバーサルフィルムで撮影していたのだが、カラー写真はそこそこ綺麗

に写っているけれどある種の物足りなさがあり、途中からモノクロームフィルムに

切替えた。

写真仲間には受けが良くなかった写真だし、こんな時期だけれどモノクローム写真

を投稿してみようという気になった。気にかけてくれる読者がいると嬉しい。