chikusai diary

昭和という時代に どこででも見ることができた風景を投稿しています。

日本の森を歩く

新緑の半木の森をひとり行く

近ごろ永井荷風にハマっている。荷風といえば『濹東奇譚』のように、玉の井や吉原などを題材にとった小説ばかりを書いていると思っていた。ところが荷風の日記(断腸亭日乗)を読んでいると漢文調の立派な(わたしが言うのもアレだけど)文章を書いているこ…

冬枯れの森を歩く

画像をクリックすると拡大できます なからぎの森を歩くのは久しぶりのような気がする。今回はモノクロームで撮ってみたい気分なのでデジタルカメラだけど試みてみた。フィルムを用いたいけれど、古希を過ぎた今となっては、体力も、気力も、財力もないのでね…

北沢峠 オオシラビソの小径

・ ・ ・ 北沢峠付近を散策していると かつての杣道だろうか、 オオシラビソやツガに囲まれた踏み跡を見つけた。 たどって行くと小径は消えて、苔に覆われた広場が現れた。

黒百合の匂いは どんな匂い?

クロユリとシナノキンバイ 馬ノ背で遊んだあと、附近の「お花畑」でシナノキンバイの群落の中にクロユリを見つけた。初めて見るクロユリである。どんな芳しい匂いがするのか膝をついて鼻を近づけたのだが、よく分らなかった。高山ではハエなどが受粉を助ける…

ギンリョウソウはどこに?(南ア 北沢峠は遠かった!)

・ ・ 30余年前の今時分、関西から南アルプス 北沢峠までは遠かった。 夜に関西を立ち塩尻駅に到着するのが24時前。始発までの待ち時間が6時間余り、 塩尻を出たと思ったら、再び辰野で乗換えて伊那市に着いたのは昼前だったか。 今度は高遠行きバスを待つ事…

北沢峠 オオシラビソとヤグルマソウの森

・ 仙丈ケ岳に向かう途中、尾根道で気にかかった景色。 chikusai2.hatenablog.com

南ア 北沢峠の朝

・ 朝の早いうちに小屋を出て付近を散策する。 光が梢越しに薄ぼんやりと差してきた。

曲がりくねった木

・ ・ ・ 徳澤から河童橋に向う途中に気づいた木。曲がりくねった木が妙に気になった。 木肌から察するに、カツラかセンダンのように見えるがどちらだろう。 chikusai2.hatenablog.com chikusai2.hatenablog.com

散策路にたたずむ カツラの木

・ ・ 梓川の畔にたたずむカツラの木。大木というほどではないけれど、 春は目に眩いばかりの新緑、秋には黄色く輝くハート型の葉が心を 癒してくれる。 chikusai2.hatenablog.com

もっと光を!

・ 初夏のころ、上高地の散策路を歩くとオニシダが空に向い腕を広げている。もっと もっと 光が欲しい、と言っているかのようだ。 ・

上高地に咲く 可愛い花(モノクローム)

山芍薬 二輪草 ・ chikusai2.hatenablog.com

上高地に咲く 可愛い花

ヤマシャクヤク ザ・ピーナッツを想い出させるような散策路の傍らに咲く「可愛い花」。 高い嶺を目指す山男は、知ってか知らずか花には目もくれず、思いは三千 メートルの山々のようだ。 散策路

河童橋から望む穂高 どこまでも碧く

昨日は上高地に通じる道路が大雨による土砂崩れで通行出来なくなり、観光客や登山者 が閉じ込められたという報道に接した。 実は以前、わたしも大雨で上高地に閉じ込めら れたことがある。購入したばかりの中判カメラに水が入り撮影ができなかった悔しい思 …

京都北山 初夏の光に息づく芦生の森

森の中へ 初夏の光を浴びて緑に輝く若葉は、「わが世の春」を迎えた歓びでいっぱいのよ うに見える。 この季節、森の中に分け入り地面に積る枯葉を踏みしめて歩くと 小さな花たち が光を浴びようと顔をもたげている姿が目に入る。まだ消えていない露に濡れた…

京都北山 由良川源流の春から夏

由良川源頭部の春は遅い。京都大学芦生演習林、長治谷作業小屋 のある場所から、日本海の見える杉尾峠までは歩いて1時間ほどか。 峠までの道の上谷は暗いけれど趣のある谷(湿原もある)である。 早春まで雪が残っており、黒々とした雪を見ることができる。 …

京都北山 由良川源流へテント泊の山旅 2

桂小屋で一泊し、二日目はさらに由良川上流を目指す。トロッコ道の崖上 から川を覗くと流れの速いところもあり、深さもあるようだ。七瀬谷出合 の下流あたりだろうか、演習林入口から入山し日帰りするならここで引き 返す距離だろう。ほとんど日の差さない所…

京都北山 由良川源流へテント泊の山旅

・ 分水嶺 出町柳から京都バスに乗り、終点の広河原で降りる。目指す由良川へは 佐々里峠から入る。峠までは車道を歩いても一時間ほどで着く。休憩を とり廃村灰野まで明るい尾根道を歩く。途中に分岐や大杉もあるけれど まだまだ先は長いので寄り道せずに、…

京都北山 春から夏へ(芦生の森)

北山の特徴 北山には雲を越えるような岩峰も無ければ、黒部川のように目のくらむ ような深い谷や轟音を谷間にこだまする滝も無い。あるのはアシウスギ、 ミズナラ、カツラ、トチノキなどの樹木が林立する美しい森と豊かな植 物相である。ほかにはこれといっ…

 京都 北山は都人の憧れの地?

京都北山に 雪月花を楽しむ 東海道の西の起点である三条大橋から北の方角を遠く望めば、鴨川の 遥か向うには屏風のようになだらかな山並みが広がっているのが見え る。あの山並みの向うには、一体どのような景色が広がっているのだ ろうか、いつか行ってみた…

 北八ヶ岳の森 木漏れ日と苔の美しい森

・ 麦草峠から白駒池を通りニュウで一休みする。その間はシラビソやモミ、ツガ、 などの針葉樹に混じり薄桃色をしたダケカンバを見ることができる。足元には 苔やシダが繁茂し、とても美しい様相を見せてくれる。 ・ ・ ・ ・

 北八ヶ岳の森 梅雨明けの空

30年前の空(フジ・ベルビア使用) 島枯山 白駒池を望む chikusai2.hatenablog.com

 櫛形山の原生林を歩き そして楽しむ

原生林を歩いて思い浮かべる文がある。少し長いが紹介してみたい。 「武蔵野に散歩する人は、道に迷うことを苦にしてはならない。どの路でも 足の向く方へゆけば必ず其処に見るべく、聞くべく、感ずべき獲物がある。 武蔵野の美はただその縦横に通ずる数千条…

 櫛形山 #4 霧の中に現れたアヤメ群落は夢まぼろしか? 

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ アヤメ平に佇む二本の落葉松 chikusai2.hatenablog.com

 櫛形山 #3 ヤグルマソウ群落を観る 

櫛形山は甲府盆地の西南の方角にある。山名の由来は、和櫛の形をしている ことからきているようだ。赤石山脈の前衛峰で標高は2,052mと、そう高く はない。七月には山頂に自生するアヤメの群落が見事という。 ヤグルマソウ ・ 山頂付近でヤグルマソウを見か…

 櫛形山 #2 ゴゼンタチバナ

登山道の傍らに咲く ゴゼンタチバナ 花の百名山(?)櫛形山の山頂を目指し足早に歩く。遠くからは雷鳴が聞える。 見る見るうちにあたりが暗くなった。 chikusai2.hatenablog.com

 櫛形山 #1 霧に濡れる落葉松

・ からまつの林を過ぎて、 からまつをしみじみと見き。 からまつはさびしかりけり。 たびゆくはさびしかりけり。 ※北原白秋

雨上がる 白馬の森

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栂池自然園 ミズバショウの咲く頃

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北八ヶ岳の森 “にゅう” からの眺め

雲らしい形をしている雲が見たくなった…森敦 ・ 日本列島がスッポリ梅雨前線の下に入ったみたいです。 抜けるような青空が見たい!

二本の木

Kodachrome 64 (35mm)