馬ノ背で遊んだあと、附近の「お花畑」でシナノキンバイの群落の中に
クロユリを見つけた。初めて見るクロユリである。どんな芳しい匂いが
するのか膝をついて鼻を近づけたのだが、よく分らなかった。
高山ではハエなどが受粉を助けるというので想像はつく。花言葉は「愛」
と「呪い」だそうだ。
子どもの頃、家の裏山で遊ぶことが大好きであった。初夏のころ、草むら
の中に可憐なササユリを見つけ家に持って帰ったことがある。
いい匂いだと思っていたのだが、深夜になると…ポタリ…ポタリと密を垂ら
し、物凄い強烈な匂いを発するのだ。これは堪らん、と花瓶ごと外に出し
たことがある。
可憐な花には愛と呪いが潜んでいる!?
世の中には清浄、純潔を想像させるユリばかりではない。
「ウバユリ」というユリもあるのだ。葉を落とした花盛り
のウバユリは、ちょっと見ているのが可哀相な姿である。
えっ? きれいな花も年を経ればウバユリのようになるって?