chikusai diary

昭和という時代に どこででも見ることができた風景を投稿しています。

2021-12-01から1ヶ月間の記事一覧

お出かけ日和

買物帰り つかの間の晴れ間に買物帰りだろうか。自家用車を持っている家はまだ少ない時代、 一家の主婦の買物は大変だ。この後、顔写真を撮らせてもらう。 吹雪の去る日を待っていたように、集落の人々のいそいそと出かける姿 をよく見かけた。雪原に朝日が…

視界不良だ! ピントが…

北へ向う 田んぼ道で 視界不良だ! あたりは暗闇に包まれたよう。吹き飛ばされそうな、凄まじい風の威力である。私の格好はといえば、カーキー色の綿のジャケットにジーパン、それにゴム長靴という出で立ち。とんでもなく寒いが、二十歳という若さなので耐え…

海鳴りが聞える

時化る日本海・脇元海鳴り 歩いている者など ほとんどいない集落、一人のご婦人が海辺で 作業をしていた。 流れ着いた海藻を採っているのであろうか。 バケツらしき物を手に持ち、海に向っている姿が印象に残って いる。あたりには漁師の作業小屋だったと思…

足早に歩く女

このご婦人に連れ立って 少しの間写真を撮影した。向うに見える家 が彼女の住む家であり、写真に見える戸口の もう一つ左側の戸口か ら家に入って行った。

風が吹き荒れる土地

最果ての地吹雪・脇元 冬の津軽平野を歩いて、いまだかつてこの地ほど荒ぶれた地吹雪を 経験したことはなかった。見ての通り積雪は見当たらない。何故な ら積もるわけがないのである。その理由は、日本海を吹き渡る風が 権現崎の半島に沿いながらこの集落を…

風雪強いなか忽然とミイラ男あらわる?

地吹雪の中をゆく津軽の人々 津軽平野の北に位置する中泊町の目抜き通りであろうか。 吹雪き始めた通りを歩きながら道行く人を見つめる。 強い風に煽られる角巻を抱え走り去るご婦人がいる。悠然 と大通りを歩く、白いタオルを頭から顔にかけて巻きミイ ラ男…

婆さま こんな日にどこへ行く?

吹雪く日に出歩く婆さま。のっぴきならない用事なのだろうか。杖をついて歩いても、足元の雪は固められていて滑りやすいので用心用心。車は昼間でもライトを点灯して走っている。

中泊に吹く風

津軽の冬 - 地吹雪・中泊町 通りすがりの者には美しいとさえ思える地吹雪。この土地に住む者にとっては、雪と日本海を越えて渡ってくる強い風は招かざる客であろう。この日、積雪量は少なかったが強力な海風には心底参った。中泊町を起点に徒歩で金木町へ向…

津軽美人 それとも秋田美人?

吹雪の日に 津軽の女は逞しい !?津軽野を歩いていると天気の良い日に限らず、地吹雪の日でも出歩く女たちと出会った。なにもこんな日に出歩かなくても、と旅人の目には映るのだが、土地の女は天候など気にせず出かけるのである。ふだんは他人に声をかけるこ…

大通りを つむじ風が吹き抜ける

メインストリート 西部劇のワンシーンだろうか、一人のガンマンがマントを風になびかせ風雪の中を歩いてくる姿はまるで映画のように見えなくもない。折しも傍らの映画館では「真昼の決闘」を上映していた(?)。

吼える白い狼!? ー 津軽の方言詩

【 吹 雪 】 ワ ラ ハ ド 子供等ェ グ 早ぐど寝でまれ ほらァ! オウガメ あれァ白い狼ァ吼えで ハ ア 駆ヶで歩りてらンだド スマ まぎの隅がら ジコ ババ 死ンだ爺ド媼 睨めでるド ワ ラ ハ ド 子供等ェ グ 早ぐど寝でまれ ※ 方言詩集『まるめろ』高木恭造著より 「吹雪」…

子守歌流れる小泊道

子守歌が聞える 寒空のなか、子どもを背負った女が歩いている。物悲しい歌が風の音にまじり聞えてくる。 守りもいやがる 盆から先にや 雪もちらつくし 子も泣くし 盆がきたとて なにうれしかろ 帷子(かたびら)はなし 帯はなし この子よう泣く 守りをばいじ…

海鳴りが聞える

権現崎を望む 廃船の傍らに馬 廃船につながれているのだろうか、馬だけがいる光景。それにしても砂浜には大量のごみが打ち上げられている。※写真は十三湖北部で撮影したように思う