子守歌が聞える 寒空のなか、子どもを背負った女が歩いている。物悲しい歌が風の音にまじり聞えてくる。 守りもいやがる 盆から先にや 雪もちらつくし 子も泣くし 盆がきたとて なにうれしかろ 帷子(かたびら)はなし 帯はなし この子よう泣く 守りをばいじ…
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