chikusai diary

昭和という時代に どこででも見ることができた風景を投稿しています。

下北半島の旅

九艘泊への道(世界最北限の猿に会う?)

漁から帰ってきたのだろうか。世界最北限に生息するニホンザルを観察するため、脇野沢から九艘泊へ歩いて向かう途中に見かけた光景である。遠くに見える山並みは津軽半島である。 脇野沢帰帆 本州最果ての土地十代のころ、二度ほど下北半島を巡ったことがあ…

押すなよ! 絶対押すなよ!

船団子? 押すな 押すなの大盛況のイカ釣り漁船。状況はちがうけど、ダチョウ俱楽部 上島氏の あの声がいまにも聞こえてきそうだ(笑)。脇野沢村のニホンザルは世界最北限の地に生息する猿として有名だが、北風吹きすさぶ寒い冬には一カ所に集まり(猿団子…

下風呂温泉夕景(風間浦村)

下風呂漁港 秋雨前線か、それとも梅雨前線がふたたび活発化してきたというのか。写真の風間浦村では、今回の大雨で道路はズタズタに寸断され、橋は濁流により破壊されてしまったと報道で知った。わたしに出来ることといったら、一刻も早く元通りの生活ができ…

釣りの帰り

お兄ちゃん、あの人うちらの写真撮ってはるわ。ああ 恥ずかし… 脇野沢村で出会った きょうだい 南部地方それも下北半島の南西部の方言は知らないので関西弁(これもうまく使えないけれど)で…。家族に言わせると、田舎から電話がかかってくると突然東北弁(…

仏ヶ浦で見たものは極楽 それとも地獄?

屏風岩付近 仏ヶ浦の奇岩は火山活動により作られ、菅江真澄も感嘆した修行の場 昭和四十年代、仏ヶ浦へ行くには脇野沢の港から小型の遊覧船に乗り平舘海峡を北上するしかなかった。海の上から東側の下北半島を眺めると、急峻な山を後ろにひかえ、所々に小さ…

仏ヶ浦への道は遠かった!

宇曽利湖 恐山から釜臥山へ恐山を後にしたわたしがどこへ向ったかといえば仏ヶ浦である。恐山と仏ヶ浦は一対で考えなければならない、と聞いていたからだ。本来なら恐山からは、山中を西の方角に歩いて仏ヶ浦に至ることが中世の優婆塞(うばそく)のしきたり…

下北半島の旅 恐山を歩く

霊場恐山 正面に見える建物が地蔵殿。宗派は意外にも禅宗(曹洞宗)である。 田名部駅前からバスに乗り、霊場恐山に着いたのは昼頃だったろうか。宿坊で宿泊の申し込みを済ませてから、霊場と宇曽利湖の周囲を散策したことを覚えている。その日は風の強い日…

恐山 賽の河原の物語

これはこの世のことならず、死出の山路のすそ野なる、 さいの河原の物語、十にも足らぬ幼な児が、さいの河原 に集まりて、峰の嵐の音すれば、父かと思ひよぢのぼり、 谷の流れをきくときは、母かと思ひはせ下り、 手足は血潮に染みながら、 川原の石をとり集…