chikusai diary

昭和という時代に どこででも見ることができた風景を投稿しています。

いのち芽生える(「エール」主人公のモデル・古関裕而先生のこと)

 

f:id:chikusai2:20200516063126j:plain

 

 「朝の連続テレビ小説」で窪田正孝主演『エール』を見ている方

もいるかと思う。ふだんあまり「朝ドラ」は見ないのだが、今回

は地元出身の作曲家が出るというので見るようにしている。

 

晩年の古関先生のお顔は、NHKを通じて残像として記憶の片隅に

残っている。いつもニコニコしたお顔が宮藤官九郎さんと雰囲気

が良く似ていたように思う。

どうでもいいことだが、なぜNHKに出ていたことを覚えていたか

と言えば、東北の片田舎ではNHK一局しか映らなかったからであ

る。

 

その古関裕而先生はわが母校の校歌を作曲している。作詞は父の

中学校時代の同級生だった。どんな校歌だったかといえば、戦後

の明るい農村・楽しい学園生活をイメージしたような歌だったよ

うな気がする。

 

ドラマは大阪局のドタバタを越えるような演出が目に着くことが

チョット気になる。演出家の意図は凡そ見当はつくので辛抱して

次の展開を待つことにしよう。

 

今回のドラマは、本物の歌手(本物もいるし)かと思うような、

歌の上手な俳優が多く出ているので、オペラ好き(クラシック、

ジャズ、歌謡曲など節操なく何でも聴く)な私には老後の楽し

みがまた一つ増えだっぺさぁ。

 

PS

そうそう、前回の朝の連続テレビ小説、「スカーレット」のモ

デルになっていた信楽の女流陶芸家、神山清子さんの家を訪ね

ていたことを思い出した。

 

30年以上前のことだ。信楽へオートバイを飛ばして信楽焼を買

いに行った時、たまたま「寸越窯」の看板を見かけて畑に囲ま

れた地道を奥へ奥へと入って行った所にその窯元はあった。

 

声をかけると、家の中から農家のおばさんらしき方が出てきて

床の間のある部屋に通してくれた。作品を何点か見て五千円の

角皿を二枚購入した。

 

帰る際に、庭にあった穴窯の説明をしてくれた。その方が有名

な女流陶芸家だったことを全く知らなかったのは恥ずかしいか

ぎりだ。あの時の神山さんが今も健在なのは嬉しい。そのとき

に購入した角皿は水屋の片隅にあって、普段用に使っていたの

だけれど、もったいなくて使えなくなってしまった。