いつ頃のことだったか、モンテーニュ『エセ―』が
妙に気になっていた時期があった。
すでに読んだ方、あるいは読もうとした方はご存知
のように『エセ―』は大分長いものなのだ。同じ長
い随筆(?)でも『カザノヴァ回想録』とはだいぶ
趣が違う(こちらはスイスイと頭に入る ^ ^;)。
幸か不幸か十分な時間がとれることになったので、
モンテーニュ『エセ―』を読んでみるとしようか、
とその気になった。思い立ってからすでに数十年が
経っていたのだけれど。
それで手はじめとして『寝る前5分のモンテーニュ』
という割と薄い本(入門書のようだ)をアマゾンで購
入し、読んでみたけれどさっぱり分からない。
それではと原書(とは言っても翻訳もの)を六冊ま
とめて買ってみて、第一巻から読んでは見たものの
引用ばかりが目立ち、やはり難しい。これでは途中
で放り出す予感がした。これはマズイ。すでに大枚
をはたいているのだ。元は取らなければならない ^ ^;
一計を案じ、拙ブログは一枚の写真を載せているだ
けだし、これに備忘録として本を読んで気になった
箇所を書き出してみよう。そうすればいく度も本を
読むことになるし、覚えの悪い頭であっても少しは
記憶の片隅に残るであろう、一頁でも長く本を読む
ことになるであろう、とこう考えたのだ。
唐突に「寝る前1分の『エセ―』」とやらかしたの
は、こういう経過だったのである。写真(数十年前
に撮影したもので、一度は日の目を見せてあげたい)
と文は全く関係がない。目ざわりだと思う方もいる
いるだろうけど、そこはご勘弁を。さてこの試み、
いつまで続くことやら…。