chikusai diary

昭和という時代に どこででも見ることができた風景を投稿しています。

2020-01-01から1年間の記事一覧

圏谷に燃えるナナカマド

圏谷の秋 撮影後30年も経てば、さすがにポジフィルムであっても劣化が進んでいた。 chikusai2.hatenablog.com

モザイク模様の圏谷

涸沢の紅葉はナナカマドの赤が主役と思っていたけれど、どうしてどうして黄色も負けてはいない。槍沢や梓川沿いの谷間の紅葉は黄色が主役になる。意外と地味なのである。

涸沢秋色 ― 山小屋の縁

涸沢小屋と秋色に染まる圏谷 涸沢小屋でビールを飲みかわした初対面の面メン。山男もいれば、観光気分でちょっと立ち寄った、という方もいた。そこで知り合った方の紹介で北八ッの小屋に泊まったことがある。個室を用意して頂き、お酒付き、湯たんぽ付きの豪…

涸沢の秋

モルゲンロート あと半月も経てば涸沢は紅葉の盛りに入る。今年の紅葉はどうだろうか。それよりも山小屋での新型コロナ感染が気になる。登山道では登山者間の距離を取れるのだろうか?

京の民家#10  陰翳礼讃 ! ?

三十余年前、谷崎潤一郎氏の『陰翳礼讃』に接し、カメラにモノクローム フィルムを詰め、京都の民家、寺社、通りを飢えた犬のように歩いた。 伏見の酒造会社 祇園新橋、宮川町あたりは夜、それも雨の日を選んで撮影した。 けれど、夜に撮影した花街のネガが…

京の民家#9 名物に旨い物あり?

「名物に旨い物なし」と言うけれど 京の奈良漬とはいかに ! ? 余の好きなものは桂瓜の奈良漬!

京の民家#8 遊郭跡

中書島遊郭跡 島原大門 撮影した30余年前は民家として使用されていた覚えがある。この春、伏見の酒倉を訪ねた折に記憶を頼りに探してみたが、見当たらなかった。島原角屋の室内写真をたくさん撮影したのだけれど、フォルダーが見当たらない。それは後日… chi…

青龍殿にかかる虹

京都東山 この虹を青龍殿と天を結ぶ懸け橋と言ったなら、 青不動明王はどんな顔(色)をされるだろうか。 清龍殿は青蓮院の飛地境内。 建物は趣のある武徳殿を移築したもの。 桓武天皇はこの地より京都盆地を一望し、 平安遷都を決めたという。 ※昨日の夕立…

京の民家#7 伏見人形窯元ほか

伏見稲荷神社に参拝し、本町通りを北へ歩くと伏見人形の窯元「丹嘉」さんがある。昔は60軒もの窯元があったというが、今ではただ一軒、土人形の伝統を守っている。 丹 嘉 酢 屋 chikusai2.hatenablog.com

京の民家#6 路地と図子

路地(ろーじ)は通り抜けができない袋小路のこと、通り抜け(L字型もある)が出来る細い通路を図子(辻子・ずし)と分けて呼んでいるようだ。 三上家路地(西陣) 祇園付近の図子(L字型) 通りの上には二階がある 路地は子どもたちの遊び場でもある。自動車…

京の民家#4 祇園祭の夕

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京の民家#3 今宮神社門前 名物あぶり餅屋

・ 今宮名物あぶり餅 一和(右)さん と かざりや(左)さん。一和さんは何と創業 一千年余だという。『枕草子』や『源氏物語』が書かれていた 時代には、すでにお店があったというのだ。清少納言も あぶり 餅を賞味し「あぶり餅ぞ をかし」と言ったかもしれ…

京の民家#2 今宮神社門前町にパワーアップした町屋を観る

今年の夏はとりわけ暑い。京都の夏は、気温36度・37度はごく 普通だけど、今年の夏は気温38度・39度が普通になってきた。 外出自粛が長く続くと足腰が弱るので、口元を「アベノマスク」 で覆って出かけてみた。 変身前 ネガを見直していると、粋な暖簾が掛か…

京の民家#1 鞍馬

ご無沙汰していました。ついつい暑さにかまけてサボってしまいました。 わたしは旅行が好きなので、日本全国の風景を撮影していますが、国内 の趣のある民家を、50年にわたり飽きもせずに撮影しているのです。 で、今回は京都の民家を紹介します。モノクロー…

北沢峠 オオシラビソの小径

・ ・ ・ 北沢峠付近を散策していると かつての杣道だろうか、 オオシラビソやツガに囲まれた踏み跡を見つけた。 たどって行くと小径は消えて、苔に覆われた広場が現れた。

黒百合の匂いは どんな匂い?

クロユリとシナノキンバイ 馬ノ背で遊んだあと、附近の「お花畑」でシナノキンバイの群落の中にクロユリを見つけた。初めて見るクロユリである。どんな芳しい匂いがするのか膝をついて鼻を近づけたのだが、よく分らなかった。高山ではハエなどが受粉を助ける…

ギンリョウソウはどこに?(南ア 北沢峠は遠かった!)

・ ・ 30余年前の今時分、関西から南アルプス 北沢峠までは遠かった。 夜に関西を立ち塩尻駅に到着するのが24時前。始発までの待ち時間が6時間余り、 塩尻を出たと思ったら、再び辰野で乗換えて伊那市に着いたのは昼前だったか。 今度は高遠行きバスを待つ事…

北沢峠 オオシラビソとヤグルマソウの森

・ 仙丈ケ岳に向かう途中、尾根道で気にかかった景色。 chikusai2.hatenablog.com

南ア 北沢峠の朝

・ 朝の早いうちに小屋を出て付近を散策する。 光が梢越しに薄ぼんやりと差してきた。

曲がりくねった木

・ ・ ・ 徳澤から河童橋に向う途中に気づいた木。曲がりくねった木が妙に気になった。 木肌から察するに、カツラかセンダンのように見えるがどちらだろう。 chikusai2.hatenablog.com chikusai2.hatenablog.com

散策路にたたずむ カツラの木

・ ・ 梓川の畔にたたずむカツラの木。大木というほどではないけれど、 春は目に眩いばかりの新緑、秋には黄色く輝くハート型の葉が心を 癒してくれる。 chikusai2.hatenablog.com

もっと光を!

・ 初夏のころ、上高地の散策路を歩くとオニシダが空に向い腕を広げている。もっと もっと 光が欲しい、と言っているかのようだ。 ・

上高地に咲く 可愛い花(モノクローム)

山芍薬 二輪草 ・ chikusai2.hatenablog.com

上高地に咲く 可愛い花

ヤマシャクヤク ザ・ピーナッツを想い出させるような散策路の傍らに咲く「可愛い花」。 高い嶺を目指す山男は、知ってか知らずか花には目もくれず、思いは三千 メートルの山々のようだ。 散策路

河童橋から望む穂高 どこまでも碧く

昨日は上高地に通じる道路が大雨による土砂崩れで通行出来なくなり、観光客や登山者 が閉じ込められたという報道に接した。 実は以前、わたしも大雨で上高地に閉じ込めら れたことがある。購入したばかりの中判カメラに水が入り撮影ができなかった悔しい思 …

京都北山 初夏の光に息づく芦生の森

森の中へ 初夏の光を浴びて緑に輝く若葉は、「わが世の春」を迎えた歓びでいっぱいのよ うに見える。 この季節、森の中に分け入り地面に積る枯葉を踏みしめて歩くと 小さな花たち が光を浴びようと顔をもたげている姿が目に入る。まだ消えていない露に濡れた…

京都北山 由良川源流の春から夏

由良川源頭部の春は遅い。京都大学芦生演習林、長治谷作業小屋 のある場所から、日本海の見える杉尾峠までは歩いて1時間ほどか。 峠までの道の上谷は暗いけれど趣のある谷(湿原もある)である。 早春まで雪が残っており、黒々とした雪を見ることができる。 …

京都北山 由良川源流へテント泊の山旅 2

桂小屋で一泊し、二日目はさらに由良川上流を目指す。トロッコ道の崖上 から川を覗くと流れの速いところもあり、深さもあるようだ。七瀬谷出合 の下流あたりだろうか、演習林入口から入山し日帰りするならここで引き 返す距離だろう。ほとんど日の差さない所…

京都北山 由良川源流へテント泊の山旅

・ 分水嶺 出町柳から京都バスに乗り、終点の広河原で降りる。目指す由良川へは 佐々里峠から入る。峠までは車道を歩いても一時間ほどで着く。休憩を とり廃村灰野まで明るい尾根道を歩く。途中に分岐や大杉もあるけれど まだまだ先は長いので寄り道せずに、…

京都北山 春から夏へ(芦生の森)

北山の特徴 北山には雲を越えるような岩峰も無ければ、黒部川のように目のくらむ ような深い谷や轟音を谷間にこだまする滝も無い。あるのはアシウスギ、 ミズナラ、カツラ、トチノキなどの樹木が林立する美しい森と豊かな植 物相である。ほかにはこれといっ…