chikusai diary

昭和という時代に どこででも見ることができた風景を投稿しています。

永遠のソール・ライター展を京都「えき」で観る

 

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 近ごろ美術館「えき」KYOTOで「永遠のソール・ライター」という催しが人気を得ているという。しばらく忘れ去られていたアメリカの写真家が再び脚光を浴びだしたということだろうか。それを確かめるべく京都駅へ向ったのは、今日のことだった。

 

 

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 百聞は一見に如かず、と言うけれど、なるほど想像していた写真と展覧会で観る作品には大分違いがあった。モノクロームの写真(展示してあった)などちっとも期待はしていなかったのだが、しょっぱなからモノクロ写真をこれでもか、これでもかと見せつけられた。これはスティーグリッツが撮った都会だろうか。それともアジエが撮影した古き良き時代のパリ? エルスケンかフランクの撮った喧噪と恋の街?

一転カラー写真に目を転じると、これは印象派の油絵ではないだろうか? とまるで写真とは思えない、いや写真だからこそできた作品群に出会った? これはまるで映画の1シーン? フランス映画の恋物語を見ているようで 夢か幻か。はたまたいつもの妄想か…。


 

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 ソール・ライターはスティーグリッツやアジエに非ず、ましてやマン・レイブレッソンでもない。気が優しくて、けして出しゃばらないシャイなおじさんだった。ソール・ライターはソール・ライターだった! 他人が真似をしても足元にも及ばないということが分った^^; 

「えき」をあとにして五条坂近くの喫茶店「市川屋珈琲」店で、濃厚な馬町コーヒーをいただいた。ニ十分待たされたけど一年ぶりに喫するコーヒーはまったりとしてミルクとも合って美味しくいただきました。

※写真と本文は関係ありません。