chikusai diary

昭和という時代に どこででも見ることができた風景を投稿しています。

新緑に誘われ貴船神社本宮と奥宮を訪ねてみた


近年縁結びのパワースポットとして老若男女(?)に人気のある貴船神社である。縁結びを願う者はまず本宮で願い事を結び文に書いて結社(中宮)の結び処に結び合わせて祈願するのだという。霊験あらたかで願い事がかない、生涯の幸福が得られると言われているらしいけど、こればかりは運と妥協かもしれない。
お参りの順番は、本宮、奥宮、その帰りに結社(中宮)へと参るのが古くからの習わしなのだとか。

 

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貴船神社本宮鳥居




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修理中の本宮が垣間見える

 

 

 

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神水で「水占みくじ」

 

いつもなら着物姿のご婦人方でいっぱいなのだが、コロナ禍の中ではハイキング姿の人が多いようだ。
 

 

 

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貴船神社本宮付近には料理旅館が多い

 

 

 

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貴船

貴船神社の神様は、ひと言で言えば降雨・止雨をつかさどる龍神様で、大切な水の供給を司る水源の神様だそうです。このことから思うには、都の水源である貴船川・鞍馬川・鴨川は平時は穏やかな水源でも一旦大雨がふれば暴れ川になったことは想像に難しくない。

 

 

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カツラの大木

 

 

 

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貴船神社中宮


奥宮の手前にある社で縁結びで有名な結社だそうです。「平安時代、女流歌人であった和泉式部が夫の心変わりに思い悩んだ際に参拝し、歌を奉げ祈ったところその願いが見事に叶い、以来 “恋の宮” と称された」という。

 恋多き和泉式部は、いく度貴船神社に通ったのだろうか。彼女は『源氏物語』の作者 紫式部と共に彰子様の女房であったのだ。そして定子様の女房であった清少納言とは、同時代に生きていたことだし、面識があったのだろうか。

ところで紫式部和泉式部のことをどう評していたかというと、
「(手紙といえば、)和泉式部という人こそ素敵な手紙を書き交わしたようですね。ただ和泉には、ちょっと感心できない点があるのですが、それでも日常で手紙を走り書きする即興の中に文才がある人で、何気ない言葉も香気を放つのが見えるようでございますね。歌は、本当にお見事だこと。和歌の知識や理論は、本格派歌人の風格でこそございませんが、口をついて出る言葉言葉の中に必ずはっと目にとまる一言が添えられています。

とはいえ、彼女が人の詠んだ歌を批判したり批評したりしているものは、[いやそこまでは頭でわかってはいますまい。思わず知らず口から歌があふれ出るのでしょう]と見えるタイプでございますね。[頭の下がるような歌人だわ]とは私は存じません。」

いやはや褒めているんだか、貶しているんだか分かりません!? これに続いて清少納言のことも評しているけれど、清少納言大好きなわたしとしては聞くに堪えません。

和泉式部評は『紫式部日記』より引用。現代語訳:山本淳子氏

 

 

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イチリンソウ

 

 

 

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奥宮入口に着く

 

 

 

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付近にはヤマザクラが咲いていた

 

 

 

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奥宮鳥居

 

 

 

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思ひ川に架かる橋

“思ひ川“ は禊ぎの川、平安の昔にはこの谷川の水で手を洗い、口をすすぎ、身を清めてから参拝したのだという。でも川の傍まで降りて口をすすぐには覚悟がいるんです。だって上流右手には厠が見えるんですもん(いつも利用しています^^)。 

 

 

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奥宮参道

 

 

 

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貴船神社奥宮

 奥宮は貴船神社創建の地という。

 

 

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奥 宮

写真左側の苔むした石積みの中に玉依姫命(たまよりひめのみこと)が乗った黄船が包み囲まれていると伝えられている。

 

 

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参拝を終え帰路につく

 

 

 

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帰路の奥宮参道

 

 

 

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鞍馬山への道

 山を越え(結構キツイ)小一時間も歩けば鞍馬の門前(叡電鞍馬駅前)に出ることが出来る。京都バスがあるので帰路の心配は無用。わたしは橋を渡り、山を越えるつもりだったが、二ノ瀬で時間を費やしてしまったので、市原駅へ直行することに。昼食はまだ食べてないので、料亭の昼食の値段を見たら3,500円はするので、今回も昼食は抜き(すでに午後三時)。

 

 

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帰路、料理旅館の前を通ると浮遊する透明な「未確認飛行物体」が。よく見るとシャボン玉であった。



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来た道を市原駅に急ぐ

 あと小一時間は歩かなければならない。