chikusai diary

昭和という時代に どこででも見ることができた風景を投稿しています。

青蓮院門跡に陰翳と雅を観る



樹齢800年余のクスノキ



相阿弥の庭





小御所を望む


いつかは数寄屋風の家に住んでみたい
、と夢を見た。
仕事柄、国宝や重要文化財である建物に出入りすることがあった。
書院造り、寝殿造りの魅力とそこでの生活の大変さも、人よりは
肌で感じている。夏は良いとしても、厳冬期には炭櫃だけでは体
は暖まらないだろう。戸を閉め切っても隙間風は入るし、当時の
贅沢な生活(庶民と比べ)をしていた貴族の方々はどれだけ寒さ
に強かったのだろう。『枕草子』にも寒さに打ちひしがれた様子
は見えない(真冬の宿直は辛かろうに)。

 



小御所



小御所



小御所



廻廊



宸殿を望む


数寄屋での一期一会

書院造り・寝殿造りの屋根には、日本古来の茅葺屋根に通じるものがある。
伊勢神宮の簡素な屋根の面と棟のラインの美しさ、そして白木を用いた掘
っ立て小屋風の造作には眩しくて言葉も出ない。

茅葺屋根の家に再び住んでみたいと思っている。それは今の時代では、と
ても贅沢なことに違いない。裕福な人が、庭のあちこちに選りすぐりの部
材を用いた何軒もの数寄屋風の“茶室”を建て、“ワビサビ” を論じ、名物の
茶碗で茶を喫し、贅沢な時間を客と共に過ごすおもてなしをする。それが
一期一会というものなのだろう。



宸殿



宸殿



霧島の庭





新緑の頃の長屋門


 

新緑の頃の庭もまた美しい。














・撮影年:1990年頃
・カメラ:Nikon New FM2
・レンズ:28mm 35mm(たぶん)
・カラー写真のカメラ:New  Mamiy6
・同上のレンズ:50mm 75mm

 

 

chikusai2.hatenablog.com

 

sasurai1.hatenablog.com