元伊勢籠(この)神社は、この奥にある眞名井神社から遷された(祭神の豊受大神と天照大神が伊勢に遷れたあと)もので彦火明命(ひこほあかりのみこと)を主祭神としてお祀りしているという。
伊勢神宮外宮と内宮の両方の元であることから「元伊勢」と呼ばれているようである。
鎌倉時代作と伝わる狛犬である。屋根の下に鎮座する狛犬を初めて拝んだ。
ここから先は残念ながら写真撮影はできない。
本殿は伊勢神宮と同じ神明造りで、檜皮葺きだろうか屋根の棟の直線、切妻造の勾配それに檜皮の厚みが下方にゆくにしたがい厚くなっているのが美しい。気がつかなかったけれど高欄の上には五色(青・黄・赤・白・黒)の座玉(すえたま)があり、これは伊勢神宮御正殿と元伊勢籠神社にしかないもので神社建築史上貴重なもののようだ。
さて次は奥の宮である眞名井神社へゆこう。
五分ほど歩くと眞名井神社の一の鳥居? についた。
さらに五分ほど歩くと。山間に厳かな雰囲気を漂わせた奥宮が現れた。
近年パワースポットとして若い男女が訪れる眞名井神社。思ったより参拝者が多かったので少しばかり驚いた(人気のほどがうかがえる)。
写真撮影はここまで。拝殿の背後には古代の祭祀場跡だろうか巨石の磐座(いわくら)、巨木が鎮座する。うーむ神々しい! 日本三景とは、神々の降り立った地とも言えるのではないだろうか? そんなことを考えてしまった私である。