五穀豊穣を願う山である。
岩木山は津軽平野のどの場所からみても美しい。金木町出身の太宰治に
よれば、「… 岩木山が、満目の水田の尽きるところに、ふわりと浮んで
いる。実際、軽く浮んでいる感じなのである。したたるほど真っ蒼で、
富士山よりもっと女らしく、十二単衣の裾を、銀杏の葉をさかさに立て
たようにぱらりとひらいて左右の均整も正しく、静かに青空に浮んでい
る。」…『津軽』より引用
上の写真は岩木川越しに望む津軽富士。橋を往復したことは覚えている
のだが、撮影場所は思い出せない(たぶん河口に近い所)。