chikusai diary

昭和という時代に どこででも見ることができた風景を投稿しています。

落日燃ゆ? 渋沢栄一翁のことなど


 

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落日燃ゆ

巨星墜つ

某国の大統領(元)のことではない。

ましてや露伴翁の最期のことでもない。

燃えるような落日をどのような言葉にたとえようか。

そのことを考えていたら「落日燃ゆ」が頭にうかんだ。

以前そんな題のドラマがあったことを思い出したのだ。
(題名のパクリじゃん^^;)

昨年、渋沢栄一氏の伝記を二冊読んだ。
近々 氏の人生を大河ドラマで放映するようだ。
だから興味をもったわけでもない。
だいぶ以前(1970年代)に神戸の古書店三宮センター街・あかつき書房)
で『渋沢栄一伝』(昭和6年刊)を見つけた。手にしたわけは、氏に興味を
持っていたこともあるし、著者と出版社にも興味があったからである。
著者は土屋喬雄、出版社は「改造社」である。その名を知っている方はそう
多くはいないのではないだろうか。

もう一冊は幸田露伴の『渋沢栄一伝』である。こちらの方は渋沢栄一氏の関
係者から依頼されて書いたようだ。露伴の筆は相変わらず下調べが凄いこと
がうかがわれる、が いつもと勝手が違う。土屋喬雄の方は珍しく歯切れのよ
い文体だったので面白く読めた。露伴の方は、幼少期から老年期のことまで
細かいことが書かれている。

意外だったことは、「勤王の志士」とでも呼んでいいような青年期の栄一が、
困窮の末に、幕府を倒すどころか徳川慶喜公に仕えることになってしまった
経緯である。ネタバレになってしまうのでこれ以上は話せないが、長大な伝
記を読まなくても『雨夜譚』という本人が書いた自伝があるようなので、こ
れを読めばいいことが最近わかった^^;

 

 

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