chikusai diary

昭和という時代に どこででも見ることができた風景を投稿しています。

京都北山 ― 芦生の森の奥深く


芦生の森

由良川の源流部である芦生(あしう)は、かつては西日本最後
の秘境と言われていた。京都府滋賀県福井県の境に位置し、
植生は日本海側の気候と太平洋側の植物が共存しており、学術
上貴重な種が多数存在するという。
アシウスギ、ブナ、ミズナラトチノキなどが混在した森の美
しさは、他の山域では見られない貴重な光景である。

 



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晩秋の芦生


北山は京都市民にとってなじみ深い山である。標高千メートルに満たない
山々が日本海まで連なり、高原のような台地を形作っている。とても地味
な山域ではあるが、古来より日本海側の文化と太平洋側の文化を橋渡しし
た街道がいまに残っており、山城に都がおかれる前から出雲地方との交通
が開けていたような地名や社が見られる。 

 

 

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由良川上流のトチノキ原生林

 

 

 

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ブナ原生林

 

 

 

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長治谷付近の紅葉

 

 

 

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晩秋の由良川上流

 

 

 

 

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野田畑湿原の秋

 

 

 

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 アシウスギ、ブナ、ミズナラに混じり、ナラ、クヌギなどの木々の紅葉も
素敵だ。北山には広葉樹林の信じられないほど美しい場所があった。

 

 

 

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地蔵峠付近の紅葉

 

広葉樹林の美しさは、国木田独歩が『武蔵野』で描いているが、
北山の広葉樹林の美しさには風情がある。