chikusai diary

昭和という時代に どこででも見ることができた風景を投稿しています。

晩秋の京都北山 ― 峠道を歩く


佐々里峠通い

わたしが一年を通じてよく通ったところは佐々里峠だろうか。

標高八百メートルに満たない峠で、今は舗装された道路が開通

していて積雪期でもそこを歩けば楽に登ることができる。この

道路は広河原と佐々里を結ぶ地元民念願の道路で、開通を記念

して道路わきには桜が植樹されており、五月の連休ころには桜

の花は満開を迎える。かつてはその花の下で宴を催す地元住民

の姿が見られたものだ(この道路は冬季積雪のため閉鎖される)。

 

春、佐々里峠で眺める緑輝く新緑の時(いっせいに葉が開く)

も良いけれど、ものの哀れを感じさせるような秋の風情も良い

し、アシウスギの枝木に雪が降積もる山水画を見るような趣の

ある冬もまた良いものだ。峠に残る里人の踏跡を見つけ木々の

様相を見て歩く楽しみ方もある。

  

 

 

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佐々里峠

 

 

 

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佐々里峠の小径

 

 

 

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雑木の紅葉には趣がある

 

 

 

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逆光で見るとより綺麗だ

 

 

 

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渋い色合いが好き

 

 

 

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トチノキの森

こんな急勾配の斜面にも人の踏み跡がある。里の人がトチの実を採集に
来るのだろう。

 

 

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トチノキの黄葉

トチノキの黄葉は逆光で見るととても美しい。ほとんどの葉を落とした
頃のトチノキも、また趣があっていいものだ。

 

 

 

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雨の日の紅葉

 

 

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枯れた葉には風情がある

 

 

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撮らずには いられなかった

 

 

 

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ほとんど葉が散った広葉樹

 

 

 

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ミズナラ

ミズナラだろうか、風に飛ぶ木の葉に北山の風情が感じられた。

 

 

 

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冬間近い トチノキの森

佐々里峠付近の山にはトチノキの大木が多く見られる。薪炭用の木や
北山杉を伐採することはあっても、トチノキだけは残している。田畑
の少ないこの地域ではトチノキの実は貴重な食糧でもある。

 

 

 

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