chikusai diary

昭和という時代に どこででも見ることができた風景を投稿しています。

昭和の記憶 丸の内辺り

 

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寝る前1分の「エセ―」 

 

   焦げ具合を言いうる者は弱い火に焼かれている者だ。

 

と恋人たちは言って、堪えがたい恋の焔をこう表現しようとする。

 

   恋はあわれな私からすべての感覚を奪った。なぜならレスビアよ、

   私はおまえに会うと、とたんに理性を失い、言うべき言葉も知ら

   ず、舌はもつれ、えも言われぬ火が五体に拡がり、耳はなり、目

   は闇に閉ざされるからだ。

 

味わったり、消化したりできる情熱はすべて平凡なものでしかない。

 

 

モンテーニュ『エセ―』より。写真と本文は関係がありません。