chikusai diary

昭和という時代に どこででも見ることができた風景を投稿しています。

昭和の記憶 丸の内の月?

 

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読者よ、これは正直一途の書物である。はじめにことわっておくが、

これを書いた私の目的はわが家だけの、私的なものでしかない。あ

なたの用に役立てることも、私の栄誉を輝かすこともいっさい考え

なかった。そういう試みは私の力に余ることだ。私はこれを、身内

や友人たちだけの便宜のために書いたのだ。

 

つまり彼らが私と死別した後に(それはすぐにも彼らに起こること

だ)、この書物の中に私の生き方や気質の特徴をいくらかでも見出

せるように、また、そうやって、彼らが私についてもっていた知識

をより完全に、より生き生きと育ててくれるようにと思って書いた

のだ。

 

モンテーニュ『エセ―』序文より。写真と本文は関係がありません。

 

※わたしたちのブログについても同じことが言えるのでは

ないだろうか。ある批評家は小説は遺書たりうるか、と言

っていたが、「小説」を「ブログ」と置き換えてみたなら

どうであろうか?