買物帰り
つかの間の晴れ間に買物帰りだろうか。自家用車を持っている家はまだ少ない時代、
一家の主婦の買物は大変だ。この後、顔写真を撮らせてもらう。
吹雪の去る日を待っていたように、集落の人々のいそいそと出かける姿
をよく見かけた。雪原に朝日が射し目に眩しい。
買物帰り
つかの間の晴れ間に買物帰りだろうか。自家用車を持っている家はまだ少ない時代、
一家の主婦の買物は大変だ。この後、顔写真を撮らせてもらう。
吹雪の去る日を待っていたように、集落の人々のいそいそと出かける姿
をよく見かけた。雪原に朝日が射し目に眩しい。
あたりは暗闇に包まれたよう。吹き飛ばされそうな、凄まじい風の威力である。
私の格好はといえば、カーキー色の綿のジャケットにジーパン、それにゴム長
靴という出で立ち。とんでもなく寒いが、二十歳という若さなので耐えられた
のだろう。
撮影後、東京へ帰ると足の指は軽い凍傷になっていた。